PCケースと聞くとどんなイメージを抱きますか?

ただの部品を納める箱でしょ?
実は非常に奥が深く、自作PCを作るうえで一番選ぶ楽しみのあるパーツの一つなのではないでしょうか。
PCケース
私自身、自作PC最大のメリットは
「好きなケースでPCを作れること」
「スペックや部品を細かく選べること」
この2点かなと感じています。
私のまわりにも好きなケースを使うためにBTOではなくわざわざ自作PCにしているといった友人が何人もいます。
しかしPCケースにはサイズ・色・材質・形状・大きさ等様々で、一言にケースと言ってもほんとに様々なものも有ります。

多すぎて逆に選びきれないね!
しかしそれは選ぶ楽しみがあるということですので、そこも含めて楽しんでいただければ思います。
また、ケースを名乗っておいて部品が完全にむき出しのものも有ったりと非常に面白く構成によっては世界に1台しかないパソコンとなります。
オープンケース
そんな、非常に奥の深いケースの役割や選び方をしっかりおさえてケース選びに役立てていただければと思います。
シンプルなピラーレスケース
ケースの役割

そもそもケースって必要なの?
結論から言うとケースは必須の部品の一つです。
人間で言うと顔や体型の見た目の部分になりますが、パソコンの家という表現もできるかと思います。
そんなPCケースの役割としては以下の物があります。
ファンや各種部品の固定
基本的にはパソコンを作る際はマザーボードと呼ばれるメイン基板に部品や配線を取り付けていきます。
CPUやM.2SSDなどはマザーボードに直接乗る形で装着します。
一方でPSU(電源ユニット)やファンなどの配線だけでつながっているだけの部品に関しては固定されないとどこかへ行ってしまいます。
さらにファンに関しては風を適正に流すことができず何の意味もなくなってしまいます。
また、蹴っ飛ばしてしまったりして無理な力がかかるとコネクタがもげてしまったりしてマザーボード一式交換といったことにもなりかねません。
こんな事態は避けたいですよね。

部品をなくしたりする心配もないね!
各種部品・人体の保護
パソコンの部品はほぼ全て精密機器によって構成されています。
液体をはねさせたり飛ばしてしまったりして電気が流れている部分に触れてしまったりすると最悪破損や火事の原因となってしまうことがあります。
さらに、物が当たっ足り衝撃にて小さなチップが1つ取れたりしただけでマザーボード正常には機能しなくなります。
また、ファンも意外と高速で回転しますので指や物が巻き込まれるとケガや破損の恐れもあります。
そのためあえてそのリスクを負う必要はないためケースでしっかり保護しましょう。

安全第一!
配線をまとめ、隠せる
上述の通りCPU等のマザーボードに直接乗る部品もあればファンやPSUなどの配線だけでマザーボードとつながる部品もあります。
例えばケースファンの配線もただ回るだけのものは電源線のみ。
ですが光るものは羽を回す電源とLEDのための電源で2本が出ているのが一般的です。
したがって高性能・多部品になるに伴って配線は増えていく傾向にあります。
配線ごちゃごちゃだと見た目が悪いのはもちろん、ファンなどの稼働部に巻き込まれかねません。
配線をきれいにまとめることは見た目もスッキリして気持ちがいいのと配線がファンに巻き込まれて断線したりショートする危険性を回避できます。

見た目も性能のうち!
エアフローのガイドとなる
ケースファンは枠込みで12㎝と14㎝のものが一般的です。
そんな小さなファンが起こす風なので極力ロスをなくして最大限に空気を流す必要があります。
例えば扇風機で風を起こした場合、風は広がってしまい少し離れると非常に弱くなってしまいますよね。
しかし、扇風機にダクトがついていた場合、数メートル離れていたとしてもほとんど弱まらずに風を届けることができます。
少し大げさなたとえでしたが、ケース無しの場合よりもケースがあった方が風の拡散を防ぎ、風のロスを減らせることは容易に想像できるかと思います。

ケースのサイドパネルが
風の拡散を防いでくれるんだね!
ノイズ低減
パソコン内にはファンをはじめとして多くの稼働部品があります。
それらが剥き出しの場合音は直接聞こえてきますよね。
吸排気の部分等はメッシュとなっていますがそれでもサイドパネル等の壁があることで多少音は遮られて減衰します。
部屋の窓全開放の状態と少しだけ開けている状態では外からの音の入り方が違いますよね。

できるだけ静かな方がうれしいね!
USBポート等の使い勝手向上
マザーボードの後ろにはI/Oパネルと言ってUSBや映像・音声出力のポートが搭載されています。
しかし、ケースを使用することでフロントパネル(ここはケースによって異なる)にもUSBポートや音声出力が付きます。
USBポートもパソコン裏にしかないのと表にも裏にもあるのだと使い勝手が全く変わってきます。
また、電源ボタンもフロントパネルやトップパネルについていますので、マザーボードの電源ボタンや端子をショートさせる必要がなく「普通のパソコンのように」使うことができます。

USBは多いに越したことはないね!
ケースは必要!
マザーボードをはじめとしたPC部品は通常、ケースに取り付けて使用する前提で設計されていますので、どんなに安いものでもいいためケースは必ず用意しましょう。
見た目や機能にこだわるのも自作PCの醍醐味ですので、ケースは時間をかけてしっかり選びましょう!
それに、サイドパネルが透けているものもあり、光る部品を使用して組んだ場合いわゆる「光るパソコン」になるわけです。
ですので、GPUを搭載しなくとも光らせること自体は可能ですので「ゲーミングPC風」に見せることは可能です。
これが世間一般でいう「ゲーミングPCだと思われているもの」の正体です。

思われてるものって
なんか含みのある言い方だね
PCを作るための8つのパーツでも紹介していますが、ゲーミングPCとは「ゲームができるスペックのPC」のこと。
そのため光っているからと言ってゲーミングPCということにはなりません。
GPUを搭載し、ゲームができるようになって初めて「ゲーミングPC」となるのです。
※ゲーミングPCの明確な定義は存在せず、ここでのゲーミングPCの定義は私が定義したものです。

光ってるだけでも
なんかすごそうに見えるね!
サイズ選び
PCケースには大きさがスリム型・ミニタワー・ミドルタワー・フルタワー・その他といろいろあります。
各サイズ感の特徴とメリット・デメリットです。
・スリム型

これを見れば選ぶのが
簡単になりそうだね!
しかしこれにはしっかりとした定義はありませんのであくまでサイズ感のイメージ程度でとらえておけばOKです。
人間も高身長と低身長の基準が人によって異なるような感じですね。
ケースに関しては基本的に大は小を兼ねます。
「大きいものほど作業性がよく、性能のキャパ上限が高い」
という認識で問題ありません。
しかしながら同じ部品で大きいケースにしたからと言って性能が上がるわけではありません。
あくまでスペックの高い部品を入れても熱問題等で「性能を抑え込まれることがない」ということなのでそこをしっかり押さえておきましょう。

じゃあ大きいケースを選んでおけばいいんだね!
しかしながらただやみくもに大きなケースを購入してもスペース圧迫等の問題があります。
また、CORE i3などの性能が抑えめのCPUに対してフルタワーのケースでは特に性能上は問題はないですがスペースやお金がもったいないですよね。
そのため性能とケースの大きさのバランスが重要となってきます。
ケースのサイズと特徴に関しては長くなってしまうため別記事で紹介していますのでケース選びの参考にしていただければと思います。
見た目にもこだわろう
せっかく自作PCを作るのであれば見た目にもこだわりたいところ。

せっかくならかっこいいものがいいね!
・ピラーレスと言ってフロントパネルからサイドパネルにかけてアクリルやガラスでできており、ケース内の部品がよく見えるもの。
・はたまた完全に透けているところがなく、外から見たら箱にしか見えないもの。
・もはや箱ではなくスニーカーやサメのような見た目のもの
などホントに様々なケースが出ていますので選ぶのに苦労すると思います。

それを選ぶのも楽しみだね!
基本的にはケースを決めてから中身の部品を決めることになると思います。
上述した通りケースは人間でいう顔や体型の見た目の部分、もしくは部品たちの家になるとても重要な部品ですのでせっかくならカッコいいもの・おしゃれなものを選びましょう。
まとめ
好きなケースを選べるのが自作PC一番のメリットと言っても過言ではありません。
ケース選びに時間を費やすもよし、ケース選びには時間を費やしたくないのであれば人気の商品が無難でしょう。
ケースがないとPCの部品たちは人間でいう体のない内臓たちになってしまうので必ず用意しましょう。
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